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試合レポート

明快な秋田のストロングに完敗。勝利の女神は試練を乗り越えた者に微笑む

 

立ち上がりから相手の勢いにのまれ、不運なジャッジも重なって早々に2点のビハインドに。そこからも波乱満載の試合は、1-3という残念なものに終わった。

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いきなり殴られて鼻白んだ感

ゴールキックやフィードをアバウトに前線に蹴り込んで、落下地点での肉弾戦から手数少なくスピーディーにゴールを目指す。そんな秋田の徹底されたスタイルに対し、大分も十分に準備を施して臨んだはずだった。それでも相手の出足や反応の早さに後手を踏み、立ち上がりから秋田ペースとなる。
 
コイントスで勝ってエンドを入れ替えた秋田。2分にアイデア溢れるスローインでゴールに迫られた場面はオフサイドになったが、4分、圍謙太郎のゴールキックを藤原優大が跳ね返したセカンドボールに対し、有働夢叶が寄せるより先に佐藤大樹が走り込んでシュート。一度は濵田太郎が弾いたのだが、そのこぼれ球への安藤智哉のカバーも間に合わない迷いのなさで、佐藤がもう一度シュートして、鮮やかに先制点を奪われた。
 
いきなり殴られて鼻白んだ感があったのか、あるいは狙いを表現する前に相手に潰されるのか。大分の戦い方は、守備時に小酒井新大が最終ラインに下りてセカンドボールを拾う役割をこなしたり、攻撃時に反時計回りにスライドして3-5-2の陣形を取ったりと、いろいろと工夫しているようで片鱗は垣間見えるのだが、それがしっかりと攻撃の形、守備の形として見えてくるまでにはなかなか至らない。

 

アクシデント含みの前半に1点を返すが…

そんな前半は両チームにとって波乱の展開となった。13分、エリア内で梶谷政仁のシュートコースを切った弓場将輝の顔面ブロックが、大橋侑祐主審によりハンド判定を受ける。このPKを梶谷が沈め、秋田が2点目。
 
だが、勢いに乗る秋田にもアクシデントが訪れた。31分、岡﨑亮平が負傷して小柳達司との交代を余儀なくされる。34分にクロスに飛び込み濵田と接触してイエローカードを提示されていた丹羽詩温が38分、弓場とのデュエルでスパイクの裏を見せたとして2枚目のイエローカードで退場に。
 
1人少なくなった秋田が守備の意識を揃える前の一瞬、大分の反撃が決まった。相手を剥がした小酒井が、この日は右SHで先発してインサイドを取っていた保田堅心にパス。保田がそれを繋ぐと最後は渡邉新太がすかさず右足を振り、ゴールネットへと突き刺して1点を返す。
 
43分には小柳と競りあった弓場にファウル判定が下されてチャンスを遮断され、度重なる微妙なジャッジに大分ベンチが猛抗議。大橋主審は片野坂知宏監督に向けてイエローカードを高々と掲げた。

 

前々節に続き10人の相手を攻略するミッション

1人少なくなって4-4-1の陣形を取っていた秋田の吉田謙監督は、梶谷を畑潤基に代えて後半をスタート。ブロックを構える秋田に対し、片野坂監督も香川勇気を松尾勇佑に代え、薩川淳貴を左SB、松尾を右SH、保田をボランチ、弓場を左SHに配置転換して攻略する態勢を取った。
 
後半立ち上がりに大分が勢いを増すと、秋田は55分、佐藤を大石竜平、諸岡裕人を栗本広輝に代えて守備の強度を高める。64分には有働とのコンビネーションで右サイドを攻略した松尾がゴールを狙うが圍に阻まれる。ボールサイドに寄って徹底的にスペースを消す秋田の攻略は難しく、片野坂監督は選手交代で打開を図った。65分には保田に代えて中川寛斗を投入。76分には有働を宇津元伸弥、渡邉を伊佐耕平に交代して松尾が右SB、宇津元が左SHへ、中川が右SH、弓場がボランチの布陣となった。
 
時折、カウンターで攻め返されながら1点を追う大分。79分には宇津元の左CKから安藤が頭で合わせるが圍にキャッチされる。85分には宇津元のクロスから長沢駿のヘディングシュートが枠の右へと逸れた。

 

連係ミスから喫した3失点目

85分、片野坂監督は弓場に代えてペレイラを投入し、パワープレーに打って出た。同時に吉田監督も小松蓮に代えて青木翔太を投入する。
 
秋田のスタイル的にも不用意にボールを失えば一気にロングボールを蹴り込まれ、3失点目を喫する危険性がある。それを考えていたのか、大分の選手たちは10人の秋田を前に攻めあぐねた。長沢、伊佐、ペレイラと前線に高さやパワーのある選手が並んでいるにも関わらず、なかなか思い切ってボールを送れない。送っても精度やアイデアが不足して相手に跳ね返され、ペレイラも好機を仕留めきれず、もどかしい時間が続く。
 
後半アディショナルタイムに突入して間もなく、スコアが動いた。だが揺れたのは大分側のゴールネット。90+1分、圍のゴールキックを処理しようとした濵田、安藤、藤原に連係ミスが生まれた中で、青木が頭で放ったループシュートが試合を決定づける3点目に結びついた。
 
そこからもひと波乱。90+3分、安藤のクロスに飛び込んで右足を合わせた長沢のシュートはポストを叩く。その1分後には小野原和哉のシュートがポストに弾かれ、スコアは1-3のままでタイムアップ。

 

迷いなくスムーズに修正できるように

離脱者が多く戦力のやりくりに苦心している中で、前節・群馬戦での野嶽惇也の負傷が台所事情の苦しさに拍車をかけた。保田を右SHに配置したり3-5-2への可変を試みたりと戦術的な工夫も凝らされていたが、いつもならば相手を苦しめることになるそういった施策が苦しい小細工に見えてしまうほど、秋田のシンプルなパワーに圧倒され続けた90分。試合中にはジャッジも含めさまざまな試練が両チームを襲ったが、それを乗り越えて勝利を掴んだのは秋田のほうだった。
 
コーチ陣からいくつかのアイデアや選択肢を与えられた選手たちは、ベンチからの指示を待たずに相手の状況を見ながら戦い方を修正しようとしており、その姿勢に関してはポジティブな要素と言える。ただ、結果として戦い方を秋田ほど徹底できず、手探りで戦ったことが迷いやプレースピードの遅さを招いてしまった感も拭えない。とはいえ目指す方向には向かっているので、迷いなくスムーズに修正していけるよう、チームとして成長していくしかない。

クラブ創立30周年記念マッチで来場してくださってました。伸二さんありがとう

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