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試合レポート

後半に修正して反撃も、勝利には一歩届かず。無念のPK戦負け

 

対琉球の狙いを持って臨んだものの、前半は狙いがハマらず相手ペース。選手交代で流れを引き寄せ好機を築いたが、得点には至らず0-0でPK戦にもつれ込むと、その勝負で敗れた。

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琉球に押し込まれた立ち上がり

今節、累積警告により出場停止の木許太賀に代わって右シャドーに入ったのは山口卓己。ミラーゲームの中で中盤と前線のリンクを生み出せる選手として、特に流動的にポジションを取りながらボールを繋いでいく琉球に対しての、意図を持った人選だった。
 
ただ、そういった準備も、前半は相手に上回られ押し込まれ続ける展開となった。技術の高い選手が中盤に多く並ぶ琉球に主導権を握られ、押し込まれて耐える時間が続く。琉球はGKを使いながら大分のハイプレスを引き込み、空いたスペースを使おうと多彩な選択肢を持っていた。それに対して大分も緻密なラインコントロールや庵原篤人と浅川隼人へのマンマークなどで細やかに駆け引きしたが、ボールを奪っても相手の守備にハマってしまい、前線へと蹴り出してはセカンドボールを拾って攻められる繰り返しになった。

 

前半は耐えて塩展開に

15分、松岡颯人からのパスを受けた山口がシュートして佐藤久弥に阻まれる。公式記録上では、前半に放ったシュートはこの1本だけだった。一方の琉球も、圧倒的に攻めてはいるのだが、31分の石浦大雅のサイドネットを揺らしたシュート1本のみ。劣勢ながら大分もよく耐えた時間帯だった。
 
前半途中から有馬幸太郎がボールを受けに下りて中盤を助ける場面が増えると、このあたりから徐々に大分も相手陣に攻め込めるようになる。22分には𠮷田真那斗のサイドチェンジを受けた宇津元伸弥が三竿雄斗とのコンビネーションからクロス。37分にも三竿のクサビを宇津元が落として有馬がクロスといった形を築くことが出来た。

 

流れを引き寄せた選手交代

56分には三竿の鋭いクサビをキム・ヒョンウが落として有馬がシュートするが枠の左。60分にはセカンドボールを拾われ石浦にシュートされて枠の左。
 
62分、先に大分ベンチが動いた。キムと松岡を木本真翔と野嶽惇也に代え、有馬が1トップ、木本が左シャドーに入る。直後には攻め込まれ、池田廉にクサビを差し込まれたが、堀内颯人のクロスがわずかに合わず。だが、野嶽が入ったことで中盤の底での落ち着きと、攻撃の作りに変化が生まれた。ここから大分が流れを引き寄せていく。
 
65分には𠮷田のロングスローのこぼれ球を宇津元がシュートして枠の上。67分には木本のシュートが佐藤に掻き出された。その流れで2次、3次攻撃と仕掛けるが、ゴールを割ることは出来ない。

 

上回って攻めるも得点は生まれず

72分、琉球が浅川を上野瑶介にチェンジ。74分には大分が、山口を中川寛斗に代えた。ここからさらに中盤の主導権争いが白熱していく。83分には琉球が庵原を曽田一騎に代え、その1分後に大分が有馬を伊佐耕平、宇津元を屋敷優成に代えて、屋敷を右WB、𠮷田を左WBという形になる。
 
ベンチワークも含め、激しい駆け引きが続く中、後半は大分が優勢に。琉球のシュート2本に対し大分のシュートは6本をカウントしたが、両軍ともにゴールネットを揺らすには至らなかった。

 

PK負けにも見出したい収穫

大分にとっては今季2度目のPK戦突入で、琉球にとってはこれが5試合目。琉球が先攻の息詰まる攻防の末、6人目のキッカー野嶽が止められて試合終了となった。
 
選手交代で中盤の攻防を優位にし、終盤にかけて好機を増やしていた中で、90分で勝ちたい試合だった。四方田修平監督もそれを悔やんだが、一方では流動的な相手との対戦において必要なものが見え、その対応への手応えも感じられた。
 
GW5連戦の初戦は落としたが、すぐに次の試合がやってくる。この1試合を無駄にすることなく、貪欲に収穫して今後へと繋げたい。