地域リーグラウンド最終節。半年間の成果を結実させよ

J2J3百年構想リーグは早くも地域リーグラウンドの最終節を迎える。積み上げてきた経験を、最後は勝利へと繋げたい。
トレーニングを結果に繋げたい
17節までを終えて6勝1PK勝1PK敗9敗の勝点21で7位。本意と言える戦績ではないが、決して漫然と日々を過ごしてきたわけではない。負傷による戦力の入れ替わりもある中で、若手を積極起用しつつ、多彩な相手に対応した戦い方を積み上げてきた。
今節は、それを勝利へと結びつけたい。ホーム最終戦が残念な結果となった前節の宮崎戦では、新たなチャレンジとして可変システムを採用。これまでより組織的なまとまりも見え、相手を困惑させた時間帯も作った。
ただ、その先にある得点や勝利という結果にまでは至らず、四方田修平監督は「まだまだ強くならなくては」と引き締まった表情を見せる。今週もさまざまな組み合わせでゲーム形式のメニューを行い、攻撃の課題に取り組んだ。
そうやって挑む最終節・鳥取戦。WEST-Bグループの中でも最もアウェイへの移動負荷が高いと思われる鳥取だが、シーズン前半はアウェイのほうが勝率が高かった。ホームでは開幕以来なかなか得点が生まれなかったが、第14節の山口戦で4得点を挙げて以来、5月13日に開催された第9節の滋賀戦も含め、ホームでは毎試合得点。前節はアウェイ琉球戦も3-1で勝利するなど、ここに来て得点力が高まっている。もとよりパスワークの質は高く、攻撃志向の強いチーム。それに対してどう対応しどう攻撃へと切り替えるかが、今節のテーマになりそうだ。
思い出深いスタジアムで来季への手応えを
鳥取のスタジアムで戦うのはあのJ3優勝・J2昇格を決めた2016年J3最終節以来、約10年ぶりとなる。その前はJ1昇格プレーオフ圏入りを目指して緊迫した状況にあった2012年J2第39節。鳥取戦の通算成績7勝1分1敗の1敗がこのときで、内容的にも不甲斐なかった試合後に当時の田坂和昭監督から大きな雷が落ちて、その後のJ1昇格までの勢いがついたという、思い出深いスタジアムだ。
他にも、2011年のFC東京、2013年の讃岐、2015年の山口、2017年の秋田、2023年の鹿児島、2024年の今治と、このスタジアムで優勝や昇格を決めたチームは多い。昨季の宮崎も、FC大阪とのJ2昇格プレーオフ決勝をこの会場で開催して昇格を勝ち取っている。今回はプレーオフ1戦目の相手が決まるくらいだが、次のシーズンに繋がる手応えを掴む一戦としたい。
夏季に乗り込むのは初めてだが、北九州のヘッドコーチ時代に夏のバードスタジアムを経験した兼村憲周コーチによると「日中なのでかなり暑いと思う」とのこと。「前節は陽射しの暑さだったが今週は湿度が高く、息苦しい蒸し暑さになりそう。芝は非常に良質だが、風の影響を強く受ける」と教えてくれた。
日々の取り組みをなかなか試合結果に繋げられずにきた百年構想リーグ。指揮官は「こんな状況だから結果にこだわる」と強い意志を滲ませた。
試合に向けての監督・選手コメント
■四方田修平監督
鳥取はチーム全体でボールを動かし、パスワークが非常にいいチーム。どちらかというと鳥栖に近いところもあるのかなというイメージ。自由にパスを出させず守備が緩くならないようにしながらいかに点を取るのかというところで、ここまでやってきたことの中で対鳥取戦術を頭に入れながら、1点でも多く取って、結果を大事にしたい。
順位は、もちろん一つでも上に行くに越したことはない。大分トリニータというチームのプライドを背負って闘う以上、サポーターのために1勝でも多く挙げなくてはならない。勝ちきれない試合も多いまま最終戦になってしまったが、最終節はしっかりといい形で勝ってプレーオフに進みたい。
■MF 72 山口卓己
もっと全員がボールに関わらないといけない。個人技で突破してシンプルに得点を取ることももちろん大事だが、相手がいる中で、チーム全体でどう剥がしていくのか、どう崩していくのかというところは課題。個人で得点して勝つ試合もいいが、もっと全体で1点をもぎ取って勝つような試合ができればと思う。
僕たちがやらないといけないのは自分たちに矢印を向け、どういうサッカーをしていくのか、自分たちの強みをどう出していくのか、そこがいちばん大事だと思っている。次のシーズンの開幕に向けて、より良い形でチームを終わらせなくてはならないので、いまは自分たちに目を向けてやっていく。


